ライトファンから見たアーセナル

素人が偉そうにアーセナルの戦術を語ります

カーディフシティ戦 予想ラインナップ

オーバメヤン ラカゼット ミキタリアン

エジル ラムジー

ジャカ

モンレアル パパ ムスタフィ ベジェリン

チェフ


の4123と予想します。


 前節風邪で欠場のエジルが復帰するでしょう。

 エジル以外ですが、前節途中出場ながら高パフォーマンスをみせたラカゼット、病気のエジルに代わってトップ下に入って活躍したラムジーをスタートから出すかどうかが予想の難しいところです。

 まず、ラカゼットですが、ラカゼットが入る場合オーバメヤンが左サイドに入ります。攻撃面ではオーバメヤンの方がイウォビよりも上なので、あとはオーバメヤンの守備で大丈夫かが問題となります。この点、相手のカーディフシティは完全に格下で、オーバメヤンでも守備面での不安は大きくありません。そして、イウォビは若手で前節のパフォーマンスも高くなく、比較的外しやすい立ち位置です。とすれば、今節は、ラカゼットが入って、イウォビが外れるのではないかと予想します。

 次にラムジーですが、起用法からしてエメリもラムジーの適性は、三列目ではなく、トップ下と思っていると思います。そして、前節高パフォーマンスをみせたラムジーをエジルが戻ってきたからといってベンチに置くのは難しいのではないかと思います。そこで、フォーメーションを4123としてエジルとラムジーをそれぞれインサイドハーフとして起用するのではないでしょうか。その場合、前節のセントラルミッドフィールダーを一人外さなければなりません。この点、エメリは、これまでジャカのパフォーマンスが低くてもジャカを外していない上、前節はそれまでよりはいくぶんマシなパフォーマンスでした。一方、グエンドゥージは、若手であり、前節はパフォーマンスが高くありませんでした。とすれば、エメリはジャカは外さず、グエンドゥージを外すのではないかと思います。

 

 自分で予想しててあれですが、こうしてみるとヴェンゲルがやりそうなフォーメーションですね。そして、カーディフシティ相手でも左サイドの守備が崩壊しそうです。戻って来たエジルにはとにかく守備でもう少し闘って欲しいところです。

ウェストハム戦 レビュー

スターティングイレブンは


オーバメヤン

イウォビ ラムジー ミキタリアン

ジャカ グエンドゥージ

モンレアル パパ ムスタフィ ベジェリン

チェフ


の4231でした。


 風邪で欠場のエジルに代わってラムジーがトップ下に入ったこと以外は前節のチェルシー戦と変わりませんでした。エジルが風邪でなければどのようなメンバーにするつもりだったのかが非常に気になります。また、そもそもエジルは本当に風邪だったのか、それとも別の原因なのか、外れることが決まってから風邪になったのではないか、などなど、興味が尽きません。

 セントラルミッドフィールダーにはまたしてもジャカとグエンドゥージが選ばれました。いよいよジャカを外すのではないかと予想していましたが、エメリにはジャカに何か感じるものがあるのでしょうか。また、フルバックはベジェリンとモンレアルで、ローテーションはしませんでした。エメリがフルバックはローテーションするという噂はあくまでミッドウィークに試合があるときだけということなのかもしれません。


 試合内容は、アーセナルが右サイドを中心に攻めましたが、パスミスが目立ち、得点を奪えないままカウンターから、失点してしまいました(0-1)。

 しかし、失点後も主に右サイドから攻め、ベジェリンからのマイナスクロスを、相手ディフェンダーがオバメヤン、ラムジー、イウォビに釣られてフリーとなったモンレアルが落ち着いて決めて同点としました(1-1)。

 後半になると、開始からイウォビをラカゼットに交代してアーセナルが攻め、ラムジーのヘッドのボールを確保したラカゼットがマイナス方向にパスしたところ相手ディフェンダーに当たりってゴールに入り、オウンゴールで逆転しました(2-1)。そして、守備を固めるため、オーバメヤンに代えてフルバックへのコンバートの噂もあるウェルベックを投入すると、終了間際にそのウェルベックがベジェリンのマイナスクロスをトラップして反転すると、落ち着いてゴールを決めて、勝負を決定づけました(3-1)。


 この試合でも、サイド攻撃の際のペナルティエリアへの分厚い人数での侵入は徹底されており、ヴェンゲル時代からの改善が継続されています。一方、ビルドアップにおいてはチェフを含めたディフェンス陣は前二節よりも躊躇なくロングボールを蹴っていました。これは、おそらく、チームがエメリの戦術にフィットするまでの若干の軌道修正 だと思われます。このように若干の軌道修正は見られたものの、ベジェリンがオーバーラップした右サイドのスペースにカウンターを仕掛けられ、ここから何度か危ない場面を作られており、まだまだ修正の余地はありそうです。


 選手個人のパフォーマンスですが、オーバメヤンは相変わらず元気がありません。昨シーズンの得点シーンを思い返しても高速クロス等に反応して得点というシーンも多かったような印象であり、エメリ戦術に合わないとは思えず、とにかくまずは1ゴールが欲しいところです。

 一方、イウォビに代わって入ったラカゼットはオバメヤンが左サイドになってワントップに入ると、いくつかの効果的なポストプレイをみせるとともに、逆転ゴールを導きました。

 トップ下に入ったラムジーは時間を追うごとに動きのキレが増し、ゴール前への飛び出し、思い切りのいいシュートで相手の脅威になり続けたほか、ドリブルでも相手をかわしてゴールに迫るなど、トップ下として輝いていました。ラムジーはすべての得点シーンでペナルティエリア内に侵入しており、エメリの攻撃パターンに完全にフィットしているように思えます。これで(適正価格で)契約延長さえしてくれれば文句のない選手なのですが・・・。

 またベジェリンも積極的な飛び出しから何度もチャンスを作っていました。一方で右サイドを相手に攻略される場面も多かったので、飛び出しがベジェリン個人の判断であればベジェリン自身にもっとリスク管理の判断力が、チーム戦術であれば、右ウインガー、トップ下、セントラルミッドフィルダー、右センターバック等との間に飛び出しのタイミング、パスの質、スペースのケア者等の適切な決まりごとが必要だと思います。

 そして、チェフはまさに守護神として一失点以外は危険な場面をすべて制しました。ロングボールが多くなったのはエメリ納得の上なのか若干気になりますが、このパフォーマンスを見る限り、エメリもなかなかキーパーをレノにスイッチすることを決断できないのではないでしょうか。チェフも契約最終年だったと思うので、来年が気になります。

 一方、セントラルミッドフィールダーですが、グエンドゥージにパスミスが多く、トレイラと交代しました。ただ、ジャカもミスはグエンドゥージよりは少なかったものの、効果的な中長距離のパスは少なく、依然として低パフォーマンスでした。ジャカは、後半相手を押し込んでフリーの場面が増えてからはプレイがやや改善されましたが、このままではプレスの厳しい相手には通用しないのではないかと不安を感じます。



採点は


オバメヤン 5

イウォビ 5

ラムジー 7

ミキタリアン 6

グエンドゥージ 5

ジャカ 5

モンレアル 6

パパ 6

ムスタフィ 6

ベジェリン 7

チェフ 7


ラカゼット 7

トレイラ 6

ウェルベック 7



 この試合でラムジーはいいパフォーマンスを発揮したと私は思いますが、皆さんはどう思ったでしょうか。私は、前から書いているとおり、トップ下は能力的にはエジルよりもラムジーがふさわしいと思っています(ただし、契約延長するかどうか分からないラムジーを現時点で中心に据えるのは反対です。)。

 流れるようなパスワークで、観客を興奮させるのはきっとエジルでしょう。パス&ムーブに魅了され、ユナイテッドでもチェルシーでもなく、アーセナルを応援することにしたファンからすれば、パス能力が平凡なラムジーは物足りないかもしれません。しかし、グアルディオラ監督登場頃から上位クラブを中心に守備戦術が加速度的に進化しているように思え、昔のように何本もパスを繋いで相手を崩して得点するのはもはや至難の業です。そんな現代フットボールでは、高い位置でボールを奪え、チャンスがあればシンプルにゴールを狙うとともに、ゴール前に飛び込んで転がってきたボールをゴールに押し込んでしまうラムジーの方が結果だけを求めるのであれば効果的だと思います。あとは、それをパス&ムーブの面白いフットボールを愛したファンが許せるかどうかなのではないでしょうか。

ウエストハム戦 スタメン予想

 次節のウエストハム戦のスターティングイレブンは、


オバメヤン

イウォビ エジル ミキタリアン

ラムジー グエンドゥージ

モンレアル パパ ムスタフィ リヒト

チェフ


の4231だと予想します。


 ミキタリアンは、以前マンチェスターシティ戦のレビューでも指摘したとおり、左サイドよりも右サイドでその能力を発揮する選手です。エメリも前節のミキタリアンの一得点一アシストを見て同じように思ったと思います。したがって、ミキタリアンは、今節も右サイドで出場でしょう。また、前節左サイドでゴールという結果を出したイウォビも、結果を出した以上、そのまま左サイドだと思います。次に、オバメヤンは、前節、前々節と決定機を外しているものの、途中出場のラカゼットもパフォーマンスは微妙であり、今節もオバメヤンがトップだと思います。

 エジルは、前節トップ下で最低のパフォーマンスでしたが、これまでの実績、人気からすればチームの中心選手として見切りを付けるには早すぎますので、トップ下にエジルだと思います。とはいえ、低パフォーマンスだったエジルの代わりにラムジーがトップ下に入る可能性も十分にあると思います。

 また、三列目ですが、前節前半で見切りを付けられたジャカは今度こそ外れると予想します。ジャカに代えて誰にするかですが、トレイラは前節のパフォーマンスを見る限り、まだ環境の変化に適応できていないように思えます。また、対戦相手のウエストハムは、大型補強で侮れないとはいえ、シティ、チェルシーと違って格下です。とすると、守備的なトレイラではなく、得点力を重視してラムジーを三列目起用するのではないかと思います。ラムジーの三列目起用は、昨年度は、ラムジーが前線に上がりすぎるとしてその守備を批判する人も多くいましたが、ラムジー個人の問題というよりも監督であるヴェンゲルの戦術の問題であると思われます。そのため、ラムジーの三列目起用でも守備面にそれほど不安は感じません。ただし、ラムジーは、堅実なプレイと中長距離の展開力が重視されるビルドアップの局面では、他の三列目の選手よりも適性が低いと思います。そのため、ラムジーが三列目で起用された場合には、ビルドアップの点でエメリの要求する最低限の水準を満たすことができるのかが注目です。

 フルバックに関しては、エメリがフルバックのローテーションをするタイプであると聞いていることから、右サイドは前節、前々節フル出場したベジェリンに代わりリヒトシュタイナーになるのではないかと思います。


 シティ戦、チェルシー戦の負けは全然気にしていません。しかし、ウィルシャーなどアーセナルで実質的に戦力外となった選手が多いウエストハムには、アーセナルの判断が間違っていなかったとファンを納得させるためにも、ぜひとも勝って欲しいところです。

 ウィルシャーは、報道によると、放出したことを後悔させてやると意気込んでいるようですが、逆にウィルシャーに減給を受け入れてレギュラー争いでポジションを獲得しようと思わなかったことを後悔させるようなチームパフォーマンスをみせつけてやることを期待します。