ライトファンから見たアーセナル

素人が偉そうにアーセナルの戦術を語ります

苦しいときだからこそサポートを(2019/11/23 サウサンプトン戦)

 2019/11/23のサウサンプトン戦は、サウサンプトンに先制されると、同点に追いついたものの、PKで突き放され、アディショナルタイムに同点に追いつくのが精一杯で2-2で引き分けました。


フォーメーション

 前節レスター戦に引き続き、上記のとおり、3-4-1-2でした。

 バックスリーは今シーズン2度目の採用でした(0勝1分1敗)。ツーストライカーシステムは今シーズン6度目(0勝4分2敗)、ツーストライカー+10番のシステムは今シーズン5度目(0勝3分2敗)です。個人的にはツーストライカー+10番のシステムは機能していないのでそろそろ諦めて欲しいです。

 メンバーは、怪我のホールディングに代わってソクラティス、怪我のコラシナツに代わってティアニーがスターティングイレブンに入りました。



守備

 前節レスター戦とは異なり、今節のアーセナルの前線はハイプレスをかけて前からボールを奪いにいっていました。もっとも、前半は、バックラインがある程度突破されると、急激に下がり始めるため、ハイプレスの効果は限定的でした。しかし、後半は失点するまで、バックラインが高く保たれ、プレスが効果を発揮してサウサンプトンを押し込んでいました。この点は素直に評価していいと思います。



攻撃

 Whoscoredによれば、攻撃サイドは、左サイド41%、中央27%、右サイド32%でした。左サイドのティアニーのタッチ数75回はグエンドージの95回に続くチーム2番目で、クロス10本のうち3本を成功させており、攻撃面で一定の貢献を果たしました。今後、エジルらとの連携が高まれば強力な武器になりそうです。

  


選手交代

 1-1の同点の46'にチェンバースに代えてぺぺを投入しました。これは点を取りにいく意思表示であったと思います。フォーメーションは下記のとおりで、非常に攻撃的なメンバーだったと思います。今度はこのメンバーでのスタートを見てみたいです。

 

 また、1-2で1点を追う83'にはトレイラに代えてウィロック、ベジェリンに代えてマルティネリが投入されました。これらはより攻撃的なメンバーを投入しようとするもので、理解できます。ただ、大事な局面で投入するのが、20歳、18歳の選手というのも、アーセナルの選手層の薄さを象徴しています。ラムジー、ウェベックをフリーで失い、高額の移籍金獲得や総給与削減のためイウォビ、ミキタリアンを放出したツケがでてきている状況です。

  



苦しい状況だからこそサポートを

 ジャカへの一部ファンからのブーイングのときからファン、サポーターのあり方について考えさせられています。

 私はチームの財政を潤す顧客とチームを精神的に支えるファン、サポーターとは、異なるものだと思います。ファン、サポーターとは、チームが最大限の力を発揮できるようチーム、選手を応援してサポートする人らだと思います。一方、チーム、選手への激しい批判ばかり繰り返してチームに悪影響を及ぼしているにもかかわらず、金を払っている自分にはその権利があるというのはサポーターではない顧客の理論だと思います(自分の子どもへのサポートを考えてみて下さい。子どもに対する批判は犯罪にならない限り自由かもしれません。しかし、自由であることとそれがサポートとして適切かは別問題です。)。

 私は、十数年前頃からなんとなくアーセナルを応援しているだけのライトなファンにすぎませんが、アーセナルがこれまでで一番苦しい状況だからこそ、より声を大きくして応援したいです。そして、理想論かもしれませんが、そういうファンが世界中で増えていって欲しいです。


 なお、選手がエメリを信頼しておらず、全力を尽くしていないかのようなことを言っている人がいますが、私は試合を見て、全力を尽くしていない選手などいないように見えました。ゴール後のパフォーマンスが話題となったラカゼットも全力を尽くして点を取ろうとしていたように思います。彼がゴール後に喜びのパフォーマンスをしなかったのはエメリのせいではなく(彼がエメリを信頼しているかは置いておいて)、同点で喜べば過激な批判家から辛辣な批判をされるからだと思います。

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