ライトファンから見たアーセナル

素人が偉そうにアーセナルの戦術を語ります

予想基本スターティングイレブン

 四節終わってインターナショナルウイークに突入しました。今週はアーセナルの試合がないので、今日は今後予想されるアーセナルの基本ラインナップについて述べたいと思います。


 これまでのエメリは、おそらく旧来の選手の不満を招くことでチーム崩壊をさせることがないようにするため、ベンゲル体制下の序列は維持しながら自己の戦術の浸透を図ってきました。しかし、今後、エメリがチームを掌握するにつれ、選手選考ももっとエメリの好みが反映されていくと思われます。

 ところで、エメリがベンゲル体制下の序列を維持してきたと話しましたが、全てではありません。いくつか違いがあります。そして、その違いが生じた部分というのは、ベンゲル体制下の序列を維持しようとするエメリにおいて、どうしても許容することができなかった部分ということになるのではないかと思います。そして、その部分とはセントラルミッドフィルダーと10番ポジションになります。

 まず、セントラルミッドフィルダーですが、ラムジーではなく若手の新戦力のグエンドゥージが起用され続けています。ラムジーについては10番ポジションに入れるために外したと考える余地はありますが、10番ポジションにエジルを起用したチェルシー戦ではベンチスタートであったことからすれば、ラムジーはセントラルミッドフィルダーとして求める水準に達していないとエメリにみなされていると考える方が自然でしょう。ラムジーは運動量が並外れている一方で視野は広くなく中長距離のパスは得意ではないのに対し、グエンドゥージは運動量はそこまでではない一方でターンや縦パスを得意とする選手であり、ラムジーよりリンクマン的な能力の高い選手です。エメリはキーパーからショートパスで繋ぐビルドアップを志向しており、そのようなエメリの哲学からすればラムジーはエメリの求めるセントラルミッドフィルダーにはどうしてもマッチしないということでしょう。

 次に10番ポジションですが、エジルが10番ポジションで起用されたのは一回だけで、ラムジーが10番ポジションで起用されてエジルが右ワイドに配置されることが二回ありました。エジルは守備でほとんど闘いませんし、攻撃においても自らゴール前に飛び込んでゴールを狙うことも少ないので、前線からのプレッシングとサイドアタックを信条とするエメリが求める10番ポジションの選手ではないでしょう。

 ラムジーのセントラルミッドフィルダーについては、能力的な問題であり、今後ラムジーがセントラルミッドフィルダーで優先的に使われることは考えにくいです。一方、エジルの10番ポジションについてはエジルの能力というよりかはプレイスタイルの問題であり、エジルがエメリの求める動きに適応しようとするのであればエジルが10番ポジションにとどまる可能性もあるかもしれません。


 以上を前提に今後のラインナップを予想してみると、

ラカゼット

オーバメヤン、ラムジー、ミキタリアン

ジャカ、トレイラ

モンレアル、パパ、ムスタフィ、ベジェリン

レノ

の4231を基本とし、これに強豪相手の場合にはラカゼット又はオーバメヤンを外して左ウイングにイウォビ、空中戦で押してくる相手にはトレイラではなくグエンドゥージなどといった具合に相手に合わせて若干配置を変えることになるのではないかと予想します。


 まず前線ですが、フォワード色の強いウイングがいないアーセナルにおいてはラカゼットとオーバメヤンを同時起用しなければ得点が難しくなってしまいます。そのため、両名が同時起用され、これまでの同時起用時と同じようにセンターフォワードがラカゼット、左ウイングがオーバメヤンになると思います。

 そして、エジルですが、右ワイドでも特に守備面でミキタリアンに及ばず、ラカゼット、オーバメヤンと一緒に起用すれば守備が崩壊してしまいます。そのため、エジルが守備で闘うことをいとわなくならない限り、最終的に控えにまわされることになると思います。

 セントラルミッドフィルダーですが、守備ができるトレイラがファーストチョイスになります。そして、トレイラは、これまで見る限り縦パスも得意としている一方、サイズが小さいことは否めません。とすれば、縦パスが得意で身長はあるものの細いグエンドゥージではなく、左右への展開が得意でサイズの大きいジャカと組むことになると予想します。

 ディフェンダーは、マヴロパノスがムスタフィやパパスタソプーロスよりも若くて大きく、未知数の夢があります。しかし、昨シーズン、僅かな出場機会で退場してしまったことを考えれば、よほどのことがない限りは、カップ戦要員にとどまり、これまでどおりパパスタソプーロスとムスタフィがファーストチョイスでしょう。

 キーパーはレノのプレイをほとんど見れていませんが、多額の移籍金を支払って獲得したキーパーを使わないとは思えませんので、今は環境の変化への慣らし中に過ぎず、いずれレノにスイッチすることになると思います。


 以上が私の予想ですが、皆さんの予想はどうでしょうか。10番ポジションについてはエメリはエジルよりもラムジーを好むと思いますが、ラムジーはいまだ契約延長していません。私はラムジーが大好きですが、以前にも主張したとおりラムジーにミキタリアンよりも高額の週給を支払うことは反対であり、ラムジーがそれ以下の週給で延長しないのであれば冬にでも売却して少しでもウイング等の補強資金とすべきと思います(そもそもレギュラークラスにエジル、ミキタリアン、ラムジーと10番ポジションを最も得意とする選手を高額の給与を払って三名も抱えているのは経済的とは思えません。)。しかし、今のままラムジーを使い続ければ、本人が冬に移籍するメリットを感じなくなってしまい、売却できなくなってしまう可能性がさらに高くなってしまいます。もちろん、エメリとフロント陣も当然そのことは分かっていると思いますが、エメリとフロント陣で徹底して意思疎通を図り、今季に限らない広い視野から今後のラムジーの起用法について考えていって欲しいです。

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