ライトファンから見たアーセナル

素人が偉そうにアーセナルの戦術を語ります

カラバフ戦レビュー

 既に10月7日のプレミアリーグフラム戦が終わってしまいましたが、今さらながら10月4日のカラバフ戦のレビューです。カラバフ戦のスターティングイレブンは、


イウォビ ウェルベック スミスロウ

コラシナツ エルネニー グエンドゥージ リヒトシュタイナー

モンレアル ソクラティス ホールディング

レノ


で、フォーメーションは343でした。


 ミキタリアンは予定通り安全のため遠征に帯同せず、オーバメヤンは体調不良、ラムジーは奥さんが妊娠中で遠征に帯同しませんでした。

 試合は、前半早々にセットプレーからソクラティスのゴールで先制したものの、それ以降はカラバフに押され気味に試合が進み、1-0で前半終了。後半になると、モンレアルに代わってトレイラが投入され、フォーメーションも4231に変更されました。そして、レノの大きな蹴り出しをウェルベックが競って、ボールが前方に流れると、それをイウォビが収め、イウォビからのパスを受けたスミスロウが追加点。その後、スミスロウに代わってエジルが、ウェルベックに代わってラカゼットが投入され、ラカゼットからのパスを受けたグエンドゥージが相手をかわしてゴールを決め、3-0で勝利しました。


 フォーメーションは前記のとおりですが、もっとも重要なのは守備ブロック構築時の配置だと思います(ところで、仮に守備時に4-4ブロックを構築するのであれば442と区別して4231とかに表記する意味って何かあるのでしょうか。)。この点、カラバフ戦前半の守備は


イウォビ エルネニー グエンドゥージ スミスロウ

コラシナツ モンレアル ソクラティス ホールディング リヒトシュタイナー


で5-4のブロックを構築し、ボールが左サイドの場合にはスミスロウが上がり目のポジションをとっていました。

 そして、フォーメーションを4231に変えたカラバフ戦後半の守備は


イウォビ グエンドゥージ トレイラ スミスロウ

コラシナツ ホールディング ソクラティス リヒトシュタイナー


で、4-4のブロックを構築していました。カラバフ戦では、前後半ともに守備ブロックが速やかに構築され、秩序だった守備ができていたと思います。一方、直近のプレミアリーグワトフォード戦等の守備は、あまりはっきりとはしないものの、4-4の守備ブロックを構築するというよりも


ジャカ トレイラ

モンレアル ホールディング ムスタフィ ベジェリン


で4-2のブロックを構築し、前線のオーバメヤン、ラカゼット、ラムジー、エジルが適宜守備に参加するような感じだったのではないかと思います。

 これまでの守備とこの試合の速やかな4-4ブロック構築などを比較すると、オーバメヤン、エジルのワイド起用は、守備陣にかなりの負担をかけているのだと思います。


 選手のパフォーマンスですが、エヴァートン戦で高パフォーマンスを見せたレノは、この試合でも素晴らしいショットストップを数回見せており、クリーンシートに大きく貢献しました。

 また、イウォビは、運動量、スピード、ドリブルテクニック、体の強さ、パスセンス、守備意識の高さが高水準でまとまっていた上、スミスロウへのアシストなども記録し、高パフォーマンスでした。

 一方、途中出場のエジルは、途中出場にもかかわらず、運動量が少なく、ボールを奪う意識も低い上、2-0の69分に絶好のポジションでボールを持ったにもかかわらず、シュートせずにパスを選択し、相手にボールを奪われるなど、かなり残念なパフォーマンスでした。エジルはアシストは多いですが、自ら決められる場面でパスを出しており、結果として味方にパスが通ってシュートも決まったとしてもそのアシストにどのくらいの価値があるのでしょうか。



選手のレーティングですが、


ウェルベック 6

イウォビ 7

スミスロウ 7

エルネニー 6

グエンドゥージ 7

コラシナツ 6

モンレアル 6

ソクラティス 7

ホールディング 6

リヒトシュタイナー 6

レノ 7


トレイラ 7

エジル 5

ラカゼット 6


 怪我から復帰して公式戦にようやく復帰したコラシナツですが、攻撃では良いプレイを見せるものの、守備では相変わらず軽さが目立ちました。コラシナツは、ウィングバックとしては素晴らしい選手なのだと思いますが、442や4231のフルバックとしては守備に難がありますし、かと言って、ワイドのアタッカーとしてはテクニックやアイディアに難がありそうで、このままでは使いどころが難しいように思います。本人もヴェンゲルの2016-2017シーズン後半の343のウィングバックをするつもりでアーセナルに来たはずで、こんなはずではなかったと思っているのではないでしょうか。現在、モンレアルが怪我で離脱すれば、コラシナツを含めその不在を十分に補える者がいるとは思えず、コラシナツの守備がこのまま向上しなければ、冬の移籍市場で左フルバックを補強する必要性がかなり高いように思えます。

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