ライトファンから見たアーセナル

素人が偉そうにアーセナルの戦術を語ります

リヴァプール戦 マッチレビュー

 11月3日のリヴァプール戦のアーセナルのスターティングイレブンは、


ラカゼット

オーバメヤン エジル ミキタリアン

ジャカ トレイラ

コラシナツ ホールディング ムスタフィ ベジェリン

レノ


の4231で、守備ブロックは、


オーバメヤン ジャカ トレイラ ミキタリアン

コラシナツ ホールディング ムスタフィ ベジェリン


で4-4ブロックでした。


 試合は、開始直後からアーセナルのインテンシティが非常に高く、ハイプレスでリヴァプールの陣内でボールを奪う場面が多々見られました。また、ビルドアップについても、レノ、ムスタフィ、ホールディング、ジャカ、トレイラがボールを上手く回し、リヴァプールのプレスをかわして、ボールを前線に運びました。そのため、試合は、ボールを支配して攻めるアーセナルとロングカウンターを狙うリヴァプールという展開になりました。もっとも、リヴァプールの右サイド(アーセナルの左サイド)を狙ったサラーを中心としたカウンターは鋭く、内容的にはほぼ互角かリヴァプール優勢だったと思います。後半になっても、アーセナルが攻めますが、60分過ぎ、リヴァプールのマネがアーセナルの右サイドを突破し、キーパーとディフェンダーの間に速くて低いクロスを放つと、レノがセンター方向に弾いてしまい、こぼれ球をミルナーにゴールに叩き込まれ、リヴァプールに先制されました(0-1)。リヴァプールが先制してよりカウンター色を強めるのに対し、エメリ監督は、ミキタリアンに代えてイウォビ、オーバメヤンに代えてラムジー、コラシナツに代えてウェルベックを投入し、最終的にイウォビを左バックに配置するという超攻撃的なフォーメーションをとってリスク覚悟で得点を狙いにいきます。すると、80分過ぎ、イウォビからボックス左に抜け出したラカゼットにパスが通り、ラカゼットは飛び出していたキーパーのアリソンから逃れつつシュートを放って右サイドネットにボールを放り込んで同点に追いつきました(1-1)。アーセナルは、その後も攻撃の手を緩めませんが、クロップ監督がサラーに代えてマティプを投入して引き分けに持ち込む意思を示したリヴァプールを崩すことはできず、そのまま試合終了となりました。


 この試合、アーセナルのインテンシティは非常に高く、試合自体は引き分けでしたが私は今期ベストのパフォーマンスだったと思います。レスター戦の後半は美しい試合でしたが、この試合は闘争心に溢れた試合であり、私は、今日のような試合こそをこれまで望んでいました。ホームで引き分けという結果からすれば、トップクラスに返り咲くためにはまだ改善すべき点はあると思います。しかし、それでもアーセナルの各選手たちが闘争心溢れるプレイを示してくれたことに満足しています。なお、understatsにおける得点期待値は、アーセナルが1.61、リヴァプールが1.15でしたが、他サイトではリヴァプールの得点期待値の方が高いところもあり、私も決定機はリヴァプールの方が多かったように思います。


 個人のパフォーマンスですが、トレイラは、普段どおり、守備でボールを奪うとともに、機を見てドリブルで持ち上がるなど、素晴らしいパフォーマンスでした。

 ジャカは、いつもにまして素早い縦パスをいくつも送るとともに、普段以上に出足の早い守備でリヴァプールからボールを奪うなど、闘志あふれるプレイでした。

 ホールディングは、コラシナツのサイドを狙ったサラーの攻撃をよく抑え、ビルドアップでも安定感あるパスを見せました。



 各選手のレーティングですが、


ラカゼット 6

オーバメヤン 5

エジル 5

ミキタリアン 5

ジャカ 7

トレイラ 7

コラシナツ 5

ホールディング 6

ムスタフィ 5

ベジェリン 6

レノ 5


イウォビ 6

ラムジー 4

ウェルベック 採点なし


 もっと良い点をみんなにつけたいですが、レーティングは、対戦相手の選手を含めた選手全員の中での相対的なパフォーマンスについての点数だと思うので、これらの点としました。しかし、5点をつけたオーバメヤン、エジル、ミキタリアン、コラシナツ、ムスタフィ、レノであっても本当に良くやったと思っています。

 特に、エジルは、この試合において、守備でよく走った上で、身体を張る場面も多々見られました。レスター戦の攻撃でのパフォーマンスは良かったですが、そういうのはもともと調子の浮き沈みの激しいものであり、この試合のような闘う姿勢を継続的に見せてくれることこそ私は望んでいます。その意味で、エジルの今回のパフォーマンスは、レスター戦以上に好感が持てるもので、大満足です。

×

非ログインユーザーとして返信する